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精神科医は何をしてくれるか: 何をしている、何ができる (ブルーバックス 1146) 新書 – 1996/11/1

4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

「こころの病なんて特殊なもの。精神科なんて関係ない」と思っていませんか。
精神障害は決して特殊な病気ではありません。誰でもかかる可能性がある病気です。
しかし、精神科に行きにくいことも事実です。なぜでしょうか。その理由は、精神医療に対する情報不足にあるのだと思われます。ですから、精神医療とは、どういう「こころ」の病に対して、どういう治療を行っているのかを知ることが大切です。本書は、実際に精神科に行った場合、どのような治療をしてくれるのか解説し、「こころの病気は、専門医である精神科医に行きさえすれば、治すことができる」というある意味では当たり前のことを明確にします。

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商品の説明

商品説明

社会の精神科に対するイメージは決してよいものではない。衝撃的な犯罪事件が起これば、精神科への通院歴がさも重大なことのように話題にされる。精神科にかかることへの偏見、不安感は払拭されるどころか、さらに強まりつつあるのが現状だろう。

精神科医がどのような病気を対象とし、どのような治療をしているかについての正しい情報が少ないことが、この現状を生み出す一因との考えに基づき、それを一般の人向けに分かりやすく解説するのが本書である。前半は精神病、神経症というそれぞれの精神障害の具体的な実例や、その原因と実際の治療の説明が中心となる。後半は多少散漫な印象があるものの、増加する老人痴呆、精神障害と法律の関係、精神科医の特徴など、精神医療とその周辺についての話題は興味深い。

精神科医にもさまざまなスタンスがあるが、著者は精神医学を科学として確立することや、精神科の専門性に重きを置いている。そのため、精神障害の原因については、臨床心理士が扱う心理的因果関係よりも、素因など遺伝に重きを置く立場からの説明が充実している。興味のある方は、類書を読み、各々の精神科医のスタンスの違いを比べてみることをおすすめする。(山下聖隆)

著者について

1932年、長野県生まれ。1958年、名古屋大学医学部卒業、同大学院修了、医学博士。セントルイスのワシントン大学医学部児童精神科講師。愛知県心身障害者コロニー中央病院精神科部長を経て、現在、同病院副院長。精神の発達過程を専門とする精神科医で、米国の精神医療について造詣が深い。著書に『心身障害児の療育相談』(有斐閣)、『子どもはこんなに疲れている』(ブルーバックス)ほか。

登録情報

  • 出版社 ‏ : ‎ 講談社 (1996/11/1)
  • 発売日 ‏ : ‎ 1996/11/1
  • 言語 ‏ : ‎ 日本語
  • 新書 ‏ : ‎ 206ページ
  • ISBN-10 ‏ : ‎ 4062571463
  • ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4062571463
  • カスタマーレビュー:
    4.0 5つ星のうち4.0 4個の評価

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上位レビュー、対象国: 日本

2012年6月6日に日本でレビュー済み
大半はオーソドックスな精神科医療の紹介であり、万人に薦められると思う。これといっておもしろい内容ではないが、奇をてらった妙な精神科医の著書よりも、ずっと信頼がおける。

ただし、臨床心理士の記述に大いに疑問が残った。著者は、「臨床心理士は心理的なものの見方しかできないので、器質的疾患を見逃す」から、独立営業をさせられないだとか書いているが、精神科医は、逆に、臨床心理の知識を持っているのだろうか。また、私の知るかぎり、大半の精神科クリニックは、身体診察も、ラボデータチェックも、画像診断も、神経診察もせず、ただ、話を聞いているだけである。もちろん、話を聞くだけでも、器質的疾患(脳腫瘍、神経変性疾患、脳梗塞など)がわからないということはないが、同様のことは臨床心理士でもできる。薬物治療は、臨床心理士にはできないが、器質的疾患を判断する程度のことはできる。

つまり、精神科医にしかできないこともあれば、臨床心理士にしかできないこともあり、互いにできないことを非難しあっているだけなのだ。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2011年8月31日に日本でレビュー済み
精神障害と精神科医の概要が掴める本。

「精神病」と「神経症」、「精神科医」と「心理臨床士」の違いといった、
基本的な部分から学べる。

また、あくまで執筆当時の情報だが、精神障害者と刑事および民事上の扱い、
精神保健福祉法に関しても記している。

精神科医として、精神障害および精神科に対する偏見を無くす為、正しい理解の普及を願い、
自身も本書をそのように執筆していることが、本書の全般から垣間見え、
特に、著者の専門である「てんかん」や精神障害と犯罪の関係、精神科医そのものを解説した章から伺える。

惜しむらくは、

「治療に催眠術を用いている精神科医は、日本には一人もおりませんし(中略)
また、知るかぎりでは世界でも文明国の現代の精神医療では例がありません。」(120ページ)

との記述。

多重人格 (講談社現代新書)  にもあったように、フロイト以後の
解離性同一性障害が、統合失調症と誤診された時代の主流の考えなのだろうか。
2009年10月15日に日本でレビュー済み
精神科では客観的な検査法はないので、精神症状の観察という主観でしか治療経過の判断のしようがない。そのために同じ精神科医でも人によって見解が異なってしまい、議論がかみあわないことがよくある、と著者は書いている。確かに、目に見える疾患を扱うのとは違い、精神科は心の問題(精神症状)、心が引き起こす身体症状などを扱い、その原因についてはまだ研究途上にあるのが現状だろう。これについては患者も診察する精神科医も歯がゆい思いを抱くところではないかと思う。

もうひとつ、精神科治療の主体は精神療法で、薬物療法はその補助手段である、と書かれているが、これは現在の状況にはあまり当てはまっていない気がする。というのはこの本が出版されたのは1996年で、あれから十数年経過しているからだ。今は薬物療法が第一で、プラス精神療法が補助という精神科医が増えていると思われる。精神療法をする医師は患者一人あたり30分〜1時間を費やす。その場合、一日に診られる患者さんは10人が限界だとのこと。外来に患者が押しかけている昨今の現状では、とても無理な話だろう。

第六章の「精神科医とは」はなかなか興味深く読めた。「精神科医の性格特徴をあげた研究を見たことがないのでここでは印象を述べるしかできないが、一般的に内気で内省的な人が多いと思う」という著者の意見にはうなづけた。パワーあふれていて患者の方がたじろいでしまう精神科医に診てもらうのはきつそうだ。むしろ穏やかに対応できて安定している方に自分なら診てもらいたいと思う。

また、精神科医には自分の力量なり努力によって患者さんを治したという実感が持ちにくい。これは精神科医に非常な精神的負担を与えることになる、というのも理解できる気がした。職業上では患者さんの心理状態を観察し推測する精神科医。精神的疲労はかなりのものだろう。アメリカの統計では精神科医の自殺率は他科に比べて高いそうだが、日本ではどうなのだろうか。これに関連して、常日頃から感じていることがある。精神科医はたぶん、医療関係のスタッフの精神面のケアも請け負っていることと思う。では、精神科医自身のケアは、誰がしてくれるのだろうと。

精神科医の様々なタイプという項目も面白かった。精神科医の掟、精神科医の選び方、よい精神科医の資質とは、など、同じ精神科医だからこそ書ける内容だった。
1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート
2002年7月15日に日本でレビュー済み
精神医療の実態を、よくつかむことができる本だと思う。
特に、前半に実例が多く使われているのは非常におもしろい。
ただ、後半部分の記述には、催眠など役に立たないとか、
あまり明確な根拠なしに意見を述べている部分が見られ、少し気になる。
何をしてくれるか、と言うよりも、
何ができないのか、何をしてくれないのか、などという読み方をすると
おもしろいのではないかと思う。
4人のお客様がこれが役に立ったと考えています
レポート